寒くなる前に考えよう 古い家の寒さ対策②
こんにちは!
本日は、前回に引き続き「古い家の寒さ対策」について。
前回の内容はご覧いただけましたでしょうか?
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https://reform.feelwood.co.jp/staffblog/2925/
前回は断熱リフォームの最優先項目「窓の断熱強化」についてお話させていただきました。
そして、本日の内容のメインは「床の断熱、気密強化・気流止め」。
今年は「先進的窓リノベ事業」を活用し、すでに窓の断熱リフォームをおこなった方も多いと思います。
では、「窓の次に対策するとしたら何をすればいいの?」とお考えの方に是非見ていただきたい内容となっております。
個人的にもオススメしたい内容です😊
▪床の断熱、気密強化・気流止めとは?
◎断熱材
古い家の床下には断熱材が入っていないことが多いです。
冬の居室でエアコンなどの暖房機器で暖められた暖かい空気は屋根に向けて流れていき、床下の冷たい空気が吸い上げられます。
なので、どうしても床の底冷えは避けれない状況になっていしまいます💦
一部の居室や脱衣室の、床組を新設するようなリフォームでは☝写真のように根太との隙間に断熱材を施工するのを標準工事として行っております。
床下に断熱材を施工するだけで暖房の効きは大きく変わります!
床組を新設するリフォームでは最低でもこのくらいの対策は行う事を知っておきましょう👍
◎気密強化・気流止め
そして、さらに対策を行うなら、床下からの隙間風を防ぐ必要があります。
床組の際、根太は大引きや外周面の土台の上に施工します。
その外周面の土台と根太との間の隙間などから気流が発生し、冷たい空気が家の中へ入ってきてしまいます💦
冷たい冷気の気流を止める為には気密施工が必要となります。
そんな気密施工のオススメ方法をご紹介します。
▪床下からの冷気を止めるウレタン吹付施工
弊社が新築の際に採用しているアイシネン吹付断熱。
現場発泡性の吹付断熱で床下を隙間なく施工してくれます。
実際に、僕の自宅もこのアイシネン吹付断熱を床下に施工しています😊
冬はエアコン1台で広い範囲快適に過ごせる空間になり、エアコンから離れた脱衣室等でも全く床の底冷えを感じません👍
古い家でも、寒い冷気の気流をシャットダウンしてくれるので、リフォームの際にもオススメです。
ただ、新築と違いリフォームは複雑な状況が多い為、こちらを施工する際の注意点をお伝えします。
※床下に潜れるくらいの空間がある事
・・・床下から施工する為、人が潜れるほどの空間がない部分では施工できません。
※床組を新設する、もしくは既存の床組が白蟻被害により腐っていない事
・・・既存の床組が白蟻被害のある状態で施工すると腐って弱くなった床組を断熱材で覆い隠してしまう為、床組を新設しなければいけません。
※施工する部分は床組からし直すような大きなリフォームを行う予定はない事
・・・せっかく断熱工事をしたのに、数年後にはすべて解体してしまうのはもったいない為、できれば大きなリフォームと同時に行いましょう。
上記の内容をすべてクリアしたうえで施工するのをオススメします。
▪壁・屋根の断熱強化の方法
「窓の断熱強化」「床の断熱、気密強化・気流止め」と寒さ対策ができれば、次は「壁・屋根の断熱強化」。
正直、壁と屋根の断熱強化は難しくコストがかかる事も多く過度なオススメはしません、、、、
壁は部分的な改修の際、断熱材を施工することはできますが、家全体をしっかりと断熱と気密を担保するような「外付加断熱」とよばれるような工法などもありますが、比較的コストがかかります。
また、屋根の断熱も床と同じようにウレタン施工も可能ですが、屋根の野地板の湿気対策等、屋根の形状により高度な技術、またコストがかかります。
なので屋根に関しては、気密の確保は難しくとも、天井にロックウールなどの断熱材を充填するのが一番無難かと思います。
▪床断熱も補助金を使って賢くリフォーム
9月に予算達成した「こどもエコすまい支援事業」の後継にあたる補助金「子育てエコホーム支援事業」が11/14に発表されました。
高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することを目的としているため、床断熱等も対象となります!
施工面積によっては最大96,000円の補助金が充当されます✨
是非、この機会に「冬の寒さ対策」を行い、快適な暮らしを実現しましょう😊